MUKU-DATA  チューリップウッド(別名:イエローポプラ、チューリップポプラ) 30mm厚

チューリップウッドの30mm厚平板を再割りしました。
この材はもう当社へ着てから10年は経過したかと思います。
辺材は乳白色で筋が入っている場合もあり、心材は薄黄褐色から深い緑色と濃淡のある材です。
15年前は枠材などに使うツガなどより安く、皆さん着色が一般的でしたので
結構流通していましたが、ここ10年はほとんど市場などでも見なくなりました。
(これは新潟だけなのでしょうか・・・?)
濃淡がありますので、枠材などには少しやかましく、その効果や意味もさほどなく、、
なかなか使う場所がなくて保管していた状態でした。

少し前までは、「室内の色は統一」が建築現場では常識のように思われていましたが、
ここ数年、皆さん木の表情・特徴などを十分に活かした使い方をされる所が多くなったように感じます。
「自然の作り出した木目やその木のキャラクターをより効果的に」といった感じでしょうか。。

いよいよ長年休んでいたチューリップウッドが使われるべき場所がきたという訳です。
枠材とかではなく、より効果的に壁面+天井の一部に使う予定です。
ハッキリとした濃淡のある材って意外に少ないですしね。

最大歩留りを考慮して巾込みの中から
150mm、190mm、(180mm板が無かった)200mm、を選び出し
まず巾に関しては190mm板のみ175mmに落としました。(残り25mm弱は見切りに使用予定)
そして厚さ30mmを10-20mm、15-15mmと製材しました。
全9サイズ、現場にて長さを3~4通りカット予定ですので、30通り以上のサイズの板で
貼り込む予定です。

チューリップウッドは初めて鋸を通してみましたが、
アテも少なく反りも出ずとても素直な木で扱い易かったです。

この心材に入っている緑色は紫外線にさらされると濃くなり褐色に変わり易い特性があるようですので
経年美化も楽しめそうです。

いろいろな材種を取り扱い製材できる事は本当に楽しいですし、
材木屋の特権かもしれませんね。

久々に製材機に触ったのでまだ耳鳴りがしています。(笑)

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